手刻み加工~♪(棟梁会)鈴木建杜

ひのきの家普及促進協議会、夏目です。

 

 

「ひのきの家棟梁会」鈴木建杜有限会社の加工場へ行ってきました。

 

とても立派な檜の丸太がゴロン♪ゴロン♪してました。

 

 

 

 

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ん!?よく見ると丸太に大きな割れ目があり、何か刺さってますね~

 

 

 

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これは背割りといい、表面の干割れ(木が乾燥して表面から水分が蒸発する際に表れる割れ)を最小限に防ぐもの!

丸太の芯まで割れ目を入れます。

この割れ目を入れる場所も難しく、丸太の美しさを引き立たせる面(正面)を決め、その裏側に傷や反りを考慮して割れ目をいれます。

 

そこに(矢入れ)くさびを打ち、数回、矢を入れ替えます(少しづつ芯を割っておく)くさびがポロッと落ちるといい具合です。

 

 

 

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くさびを深く打ちすぎて丸太を割ってしまい、随分怒られる若手大工さんも昔いたとか・・・・・

 

 

そして鈴木棟梁が親しみ気に手に持っているのが「墨つぼ」!これは使い始めてもう40年以上経つな~

 

 

 

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実際に使って加工していました。

 

今の若い大工さんはこんな物、使わないし、持ってないんだろうな~。少し寂しげ?

 

 

 

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1本づつ、木の特性やクセ(個性)を見抜き、どこに使うのか、その居場所(役割)を決めていきます。決して機械ではできない「木づかい」ができるのです。

 

こうしてできる家は、時が経つと共に構造躯体が締まってくる!と言います。

 

さすが大工さんって感じですね

 

 

 

 

 

 

そしてこの様な状態になります。私からみたら、変な暗号?にしか見えませんが・・・・。

 

 

 

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様々な道具を使い、加工して行きます。

 

 

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棟梁の息子さん、しっかりした仕事ぶり!

 

お父さん(親方)に似てきました?

 

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完成したのがコレ!

 

 

 

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さすが!!!

 

やっぱりスゴイ!!!

 

 

普段は友達のように話している、とても釣り好きな棟梁ですが、仕事ぶりに惚れました!変な意味でなく

 

 

これからマイホームをご検討される方には、自分の家にどんな「木」や「工法」を使うのか?

また、今回ご紹介させていただいた手刻み加工や一般的なプレカット加工、それぞれ一長一短あります。

 

限られた中のみで検討するのではなく、様々な選択肢の中から、自分に合ったものを見つけていただきたいと思います。

 

 

 

※今回の「鈴木建杜」さんの加工場見学。9月末頃まで可能です。ご希望の方は事務局、夏目までご連絡いただければ調整いたします。